北緯24度14分 東経124度01分 だそうで

2006 黒島ツアー 到着スキンダイビング編

スキンダイビングの気分を少しだけ (flash9.4MB) 

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【旅立ちまで】

年々縮小している夏の連載企画『サザンマリンドライブ!』

前世紀末に最後の更新をして以来、諸事情により開店休業状態です。

(諸事情といっても、勤務先で正社員になったはいいけど、とにかく多忙でまとまった休みが無し、おまけに不況で生活費ギリギリライフとなって、旅行どころじゃなくっなって、ついにはボーナスもなくなって、と、おさみしい状況のまま5年、いや6年が過ぎかけました。これはイカンよ、やっとれんよ。)

数年前に所帯を持ったのですが、多忙で新婚旅行にも行っておらず、新婚旅行に行くという口実で休みをとることにします。「イタリアに行ってみたい、イギリスでもいいわ。スペインにも行ってみたい、ベトナムに行ってみたいわ、だって新婚旅行だもの」と言う家人。えっ?マジすか?よーろっぱ国は食べ物以外全然、魅力を感じなくてオジさんごめんなさい、もっとさ、近くてあったかくって海で泳げて日本語が通じて、日本の魚やカエルの図鑑が使えるところがいいよ、何しろお金もないし・・・・、と駄々をこねてみるものです、沖縄ということで落ち着きました、ニヤリ。家人よ、甲斐性無しの馬鹿と結婚したのでハズレと思いあきらめて。

沖縄本島や慶良間も考えたのですが、私の中でものすごく行ってみたかった島、黒島

旅や潜りに行った人が皆、よかった、よかった、是非、行くべきだと昔から言う黒島。あそこの海はいいよ、いいよという記憶の中の知人たちの声!

よし、黒島に行くのだ!数年ぶりにしっかり泳いで潜るのだ!一年で一番太陽の光が美しいという梅雨明け直後に行くのだ!考えただけでココロがぶるぶるしてきた、久しぶりだこんな感覚!

今回は、アウトドアが苦手、かわいいものが好きという家人と同行二人の旅行なので、何となく不安なスタート。おまけに記録的長梅雨で、旅立ち直前まで梅雨明けしないという微妙な流れが。

【左の写真】

上2枚:石垣島の民宿”楽天屋”1泊3000円くらい。商店街にも近く、かわいらしい宿。結局、黒島の予定の宿が一杯なので、初日に黒島に行くのはやめて、石垣を観光する。居酒屋でオオタニワタリとか、島のうまいものをたくさん食べる。おいしい。

下2枚:レンタカーで島内観光。10年ほど前来た時とずいぶん変わっていて驚く。10年ほど前はレンタカーも窓が閉まらず、カンムリワシを見ていたらスコールが吹き込みズブ濡れだったが、今回は、エアコン・MDまでついていた。

お昼過ぎに黒島行きの安栄観光で出港です、やっほー、やっほー、海が青いよー、帰りたくないよー(赤い涙)。

黒島到着ー

地形図(1/25,000)はこちら

【黒島 is ドコ?】

『黒島(くろしま)は、沖縄県の八重山諸島にある島。沖縄県八重山郡竹富町に属している。石垣島からは船で約25分程の距離にある。上空から見るとハートの形をしているため島では「ハートアイランド」として売り出している。』ということです。石垣と西表と小浜島と波照間とオガンの場所で、いつも悩んでしまいます。

ためになるページ:黒島ドットネット

島の北西に整備された港があり、売店と自動販売機があります。仲本、東筋、伊古などの集落があります。唯一の商店・郵便局は東筋にあります。今回は、仲本の民宿なかた荘に滞在しました。

 

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黒島は、ほぼ平らで肉牛の牧場が広がっています。土地利用の大部分は、原野や牧場です。牛の飼養頭数は住民の数の10倍をゆうに超えるとされてますが、黒島研究所に張り出された数をみると、確かに牛の島です。牛とクジャクがたくさんいます。何もない島ですが、のんびりするのはもってこいの島とされます。

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竹富島の南側を通って、船は黒島に向かいます。黒島に近づき浅くなると、海の色が、ものすごくエメラルド色になります。外国タバコのCMのようです、すげー。

さすが、外洋近い海はちがいます。

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民宿についたら、すぐに民宿の自転車を借りて仲間海岸直行です。黒島で一番有名な海岸です。シュノーケリングのポイントとしても八重山で1、2を争うほどの好ポイントだそうです。 干潮時には「ワタンジ」と呼ばれるリーフまでの道のようなものが現れます。

浜からアクセスすると、まず、平らな岩盤のような部分が続きます。たいてい小さな海藻が生えていたり、たくさんのナガウニが溝を作って潜り込んでいます。小さくかわいらしいサンゴ(ミドリイシ類、キクメイシ類、ショウガサンゴ、ハナヤサイサンゴなど)もみられます。

しばらく進むと、少し深くなって、砂地のプールのような場所にでます。これが礁湖(礁池)です。イノーと呼ばれる部分です。ここは、水温が高いのですが、透明度も低くサンゴはあまり生育せず、生物の姿は少ないです。ニセクロナマコやオオイカリナマコをはじめとするナマコ類、ムラサメモンガラ、オグロトラギスなどの魚類が見られます。

さらに沖に向かうと、波が白く砕ける礁縁となります。礁縁では、新鮮な海水がブチ当たるので、透明度も高く、礁斜面の上部から多くのサンゴが見られます。礁斜面は急激に海底まで落ち込むので、ドロップオフなどと呼ばれます。礁湖(礁池)から水路(channel)を抜けて礁縁を抜けるとラクだし楽しいです。

ちなみに、サンゴ礁の発達は、その位置(年間通じての風・波浪の状況により大きく規定される)や周囲の地形(河川の有無や潮通り)によっても規定されます。

民宿到着時には最干潮時を過ぎていて、どんどん潮が満ちてくるので、急いで海岸に向かいます。

ネットのサイトでは、意外とサンゴ礁の地形を解説したものが見あたらないので、ごく簡単な南西諸島のサンゴ礁地形の概要を簡単に示します。

スキンダイビング(シュノーケリング)では、生物が多くてサンゴもきれい、そして様々な地形があるリーフの外側、礁斜面を目指して泳ぎます。どんどん潮が満ちてくるので、早く着けばそれだけ少し深い海底に潜って近づくことができるのです。

しかも、3時間後には民宿で夕食なので、手前で油を売っているわけにいかないのですが。。

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さて、まずは、ルリスズメダイです。沖縄では海岸の潮溜まりから味噌汁の中までおなじみです。全く普通の魚なのですが、久しぶりでうれしいので、浅いところのやつを水中デジカメで撮影してみました・・・・。パシッと撮れないんですね。

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水面近くにある小さなサンゴ(ミドリイシ)の個体です。青い色です。小さなサンゴはかわいらしいので好きです。特に青色やルピナス色が。

水面近いと波で身体が揺れ、オートフォーカスのピントがあわず、ピンぼけ炸裂です。

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水面近くのサンゴ群体。オヤユビミドリイシのようです。

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沖までぐんぐん泳ぐのですが、時間が足りず、結局サンゴ礁の礁縁を越えることができず、礁縁の内側の礁池の水路の周りで潜ります。そのため、サンゴ礁の上部には、小さなサンゴがみっしりありますが、斜面部には少ないです。

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ハマクマノミ。

比較的浅いサンゴ礁にいるので、一番よく目に付くおなじみのクマノミ。

タマイタダキイソギンチャクと共生中です。

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モンガラカワハギ。

こちらもおなじみ。

逃げられて、ピンぼけです。このほかにもサザナミヤッコやタテジマキンチャクダイ、馬鹿でっかいコクテンフグなどサンゴの間のトンネルには楽しい魚がいました。

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ケヤリムシの仲間

サンゴ(キクメイシ類)に管を掘って潜っているゴカイの仲間です。

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サンゴ礁の上部には、小さなサンゴ(ミドリイシ類)がみっしりあります。

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潮が満ちてきて、時間がなくなったので戻ります。

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自転車で、民宿なかた荘に帰ります。

夕食、夕食。

【続く】