♪コウモリを保護しちゃったらどうすんの?
「コウモリを保護したがどうしたらよいか?」、「コウモリが家に住み着いた、出て行ってほしい」、とのメールやお葉書が家人宛に来ました。
どうすんの?と家人に聞かれます、ふぅー。
私自身は高校の頃に学校の校舎の横に落ちていた子供を拾って飼おうとして失敗した経験しかないのですが、書籍やホームページでひろってみました。
参考に「コウモリがすみついた。どうしよう?」http://www005.upp.so-net.ne.jp/J-BAT/SBAT/KUJOU.HTM がよくまとまっていますので、ごらんください。

●コウモリが落っこちてきた、保護したがどうしたらよいか。
日本に住むコウモリ類は、全て鳥獣保護法の対象で、許可無く捕まえたり殺したり飼ったりすることが禁止されています。手でつかむことでさえ、許可が必要です。
とはいっても、置いておくと踏まれたり濡れたりしてしまう場所では、そうも言っていられません。その場合、一時保護という形で安全な場所に置いてください。
落下してきた大人のコウモリの場合、「春先で飛び立ったものエネルギー不足で疲れて落ちた」とか、「どこかにぶつかって脳しんとう、骨折などで落ちた」「なにか病気で落ちた」などの可能性があります。病気の可能性もあるので、手袋を着用してふれます。
1)ケガ、外傷がない場合
コウモリを少し暖めます。水や牛乳を少しスポイトなどで、また、ミルワーム(小鳥の餌用の虫、ペットショップで売っています)を少しあたえると食べるかもしれません。ある程度飛ぶ事が出来るようなら、夕方、保護した場所のそばなどに置くと、自力で飛んで行くことが多いようです。

もしも、飛んで行かないようなら、法的問題がありますので、地元の自治体(都道府県)の鳥獣保護担当に保護した旨を連絡して、対応について教えてもらってください。県庁の代表に電話して、担当の方につないでくださいと言えばつながると思います。自治体によって対応が全然違うそうですが、保護施設や獣医さんを紹介していただけるようです。

2)ケガをして明らかに飛べない場合、子供の場合
法的問題がありますので、上記のように自治体の鳥獣保護担当に連絡して下さい。
なお、関西では奈良県にこうもり博物館があり、保護コウモリの対応もされているようです。自治体に連絡後、適切な助言が得られなかった場合、こうもり博物館に相談してみるのもよいかもしれません。
こうもり博物館 http://www.abri.or.jp/batmuseum.htm

●コウモリが住み着いてしまって、どうしても除きたい。
コウモリを捕まえるのも殺すのも国の許可が必要です。
ですから、基本的にコウモリの出入り口をふさぎます。
(ホームセンター等で売っているコウモリよけの薬剤等の効果は、正直よくわかりません。効かない事も多いのではないかと思います。)
まず、家に住み着いたコウモリの出入り口を探します。
次にコウモリの出入り口をふさぎます。板、金網、布、スポンジ、適当な物でいいので、隙間無くふさぎます。コウモリが中にいるときにふさぐと中でコウモリが死んだりして、後述のように『ちょっと嫌な状況』になるので、コウモリが夕方以降、餌を取りに出て行った間にふさぎます。2〜3センチの隙間を出入り口にすることもあるので、そんな隙間もふさぎます。
7月頃から8月頃には、出産して子育てをすることから、それ以前、または秋以降冬の前にふさぐのがよいでしょう。
下記リンクを参考にしてください。

「コウモリがすみついた。どうしよう?http://www005.upp.so-net.ne.jp/J-BAT/SBAT/KUJOU.HTM」より
『住み場所・出入り口が分かったとして、出口を塞ぐのはまだ飛べない幼獣がいる時期(本州中部で6月〜8月)や活動が活発でない冬眠前後の時期に行うべきではないでしょう。閉じこめてしまうと殺してしまうことになりかねず、結果的にその死体が臭気や衛生害虫の発生源になる恐れがあります。むしろ生きて出入りさせ、すべての個体が飛べるようになって出ていってもらう方が良いのはこの理由からです。』

にゃー

(死体は、鳥獣保護法の対象外なので、さわってもいいです。コウモリの死体、珍しいのだったら欲しいなー。)
↑おきなわのオオコウモリは、植物を食べます。本州のコウモリは、昆虫類を食べます。
2008/05/08(Thu)